2025/09/01

【知らないと損】フリーランスと会社員、社会保険料はこんなに違う!?年金・健康保険を徹底比較

「会社員を辞めてフリーランスになったけど、社会保険ってどうなるの?」

会社員時代は、給料から自動的に天引きされていた社会保険料。深く考えることもなく、会社が半分負担してくれていたため、その恩恵を感じる機会も少なかったかもしれません。しかし、フリーランスになると、すべて自己責任。年金や健康保険の仕組みを自分で理解し、適切に手続きをする必要があります。

この記事では、フリーランスと会社員、それぞれの社会保険制度を分かりやすく比較します。特に、将来のお金の不安を解消するために重要な「年金」と、万が一のときに備える「健康保険」に焦点を当てて解説します。

なぜフリーランスは社会保険が「厳しい」と感じるのか?

フリーランスが社会保険に関して「厳しい」と感じる主な理由は、会社が半分負担してくれていた「保険料の全額自己負担」と、将来もらえる年金額の少なさです。

会社員は、健康保険料と厚生年金保険料を会社と折半しています。一方、フリーランスは、国民健康保険料と国民年金保険料を全額自分で支払わなければなりません

さらに、将来もらえる年金についても大きな差があります。会社員は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て。一方、フリーランスは「国民年金」のみの1階建てです。

この差が、将来の老後資金に大きな影響を与えます。まずは、それぞれの年金制度を詳しく見ていきましょう。

【年金】会社員は2階建て、フリーランスは1階建て

会社員の年金制度:厚生年金

会社員が加入するのは、国民年金と厚生年金です。 給与明細に記載されている「厚生年金保険料」は、将来もらえる年金を増やすための保険料です。保険料は給与額に応じて変動し、会社が半分を負担してくれます。

厚生年金の大きなメリットは、給料が高いほど将来もらえる年金額が増える点です。さらに、障害年金遺族年金も手厚く、万が一の時にも安心感があります。

フリーランスの年金制度:国民年金

フリーランスが加入するのは、国民年金です。 国民年金の保険料は、収入にかかわらず一律です。2025年度は月額16,980円(変動の可能性あり)を自分で支払います。

国民年金は、満額でもらえる年金額が月額約6.8万円(2024年度)と、厚生年金に比べてかなり少ないのが現実です。この金額だけで老後の生活を維持するのは難しいでしょう。

【健康保険】保険料の計算方法と手厚さの違い

会社員の健康保険:健康保険組合など

会社員が加入するのは、健康保険組合協会けんぽなどです。 保険料は収入に応じて決まり、会社が半分を負担してくれます。

健康保険のメリットは、傷病手当金出産手当金が支給されることです。病気やケガで長期間働けなくなった場合、給料の3分の2程度が支給されるため、収入が途絶える心配がありません。

フリーランスの健康保険:国民健康保険

フリーランスが加入するのは、国民健康保険です。 国民健康保険料は、前年の所得世帯構成によって決まります。収入が上がれば上がるほど、保険料も高くなります。

国民健康保険には、会社員の健康保険にある傷病手当金や出産手当金がありません。これは、フリーランスにとって大きなリスクです。病気やケガで働けなくなると、収入がゼロになる可能性があります。

フリーランスが今すぐ始めるべき!年金・健康保険を補うための3つの対策

「このままでは老後が不安」「病気になったらどうしよう」と感じた方もいるかもしれません。でも、ご安心ください。フリーランスには、将来のお金を補うための強い味方が存在します。

対策①:iDeCo(個人型確定拠出年金)で節税しながら老後資金を貯める

iDeCoは、自分で掛金を積み立てて運用し、将来の年金として受け取る制度です。

  • 全額所得控除: 支払った掛金が全額所得控除の対象となり、節税できます。
  • 運用益が非課税: 運用で得られた利益に税金がかかりません。
  • 受け取り時にも税優遇: 将来受け取るときにも、年金控除などの税優遇があります。

フリーランスのiDeCoの年間拠出限度額は81.6万円です。この制度を最大限に活用し、老後資金を準備しましょう。

対策②:国民年金基金で年金を2階建てにする

国民年金基金は、国民年金に上乗せして将来もらえる年金を増やすための制度です。

  • 月々の掛金が全額所得控除: iDeCoと同様、支払った掛金が全額所得控除の対象となり、節税できます。
  • 口数やプランを自由に選べる: 自分のライフプランに合わせて、将来の受取額や掛金を調整できます。

国民年金基金とiDeCoは併用できますが、合計の掛金上限は月6.8万円です。

対策③:小規模企業共済で退職金を作る

小規模企業共済は、フリーランスや個人事業主のための「退職金制度」です。

  • 掛金は全額所得控除: iDeCoや国民年金基金と同様、掛金は全額所得控除となり、高い節税効果が期待できます。
  • 共済金として受け取れる: 事業を廃業したり、引退したりしたときに、積み立てた掛金に応じて共済金を受け取れます。

毎月コツコツ積み立てることで、将来の引退時にまとまったお金を受け取れる安心感があります。

まとめ:フリーランスだからこそ、社会保険を自分でコントロールしよう

会社員時代は、会社に任せっきりだった社会保険。フリーランスになると、すべて自分で考えて行動しなければなりません。

しかし、それは決してマイナスなことではありません。 自分で制度を理解し、iDeCoや国民年金基金、小規模企業共済といった制度を賢く利用することで、会社員時代よりも手厚い将来設計をすることも可能です。

まずは、自分の働き方を振り返り、将来の目標を立ててみましょう。そして、この記事で紹介した制度をうまく活用して、将来のお金の不安を解消してください。

  • 年金: 国民年金に加えて、iDeCo国民年金基金で将来の年金を増やす。
  • 健康保険: 傷病手当金がないため、就業不能保険などで万が一に備える。
  • 退職金: 小規模企業共済で将来の退職金を作る。

フリーランスとして、今この瞬間から、将来に向けた一歩を踏み出しましょう。

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